更新履歴:2014/08/19 活動写真コーナー更新

フィールド文化学コースとは

比較文化学・文化人類学・文化遺産学の3つのフィールド系研究領域を統合し、2008年に新設されたコースです。フィールドの文字通り、現場に出て、自分自身の五感を大切に課題発見・問題解決することを目指しています。フィールドでは聴き取り、行事見学・参加、実測、アンケートなど多様な方法で研究を深めていきます。もちろん、フィールドワークだけということはなく文献による精細な調査も行っていきます。それらをまとめることで、より多角的な視点から実態に即した研究を行うことができるのがフィールド文化学コースの魅力です。
研究対象は考古学、文化人類学、宗教学、思想文化学、哲学、美術史学などを中心に幅広く行っています。一つの研究分野を重点的に研究することは言うまでもなく、これらの研究分野を満遍なく補いながら研究することができます。最終的には芯の研究を定めることになりますが、他の分野で培った視点や斬新な調査方法を取り入れていくことも可能です。

フィールドに出るためには、相応の知識を持って行く必要があります。現場において凝縮された多くの情報を処理し的確に判断するためには下地となる知識がかかせません。そのため、1・2年生では概説科目を中心に、フィールド文化学に関する理解を深め、またフィールドワークに必要な知識・技術を学びます。フィールド文化学概説やフィールド基礎実習などがそれにあたります。概説ではフィールドに出た教授方の体験を踏まえて、効率的な研究の方法や機材の使用方法、どのような研究対象があるのかといったものを学びます。基礎実習では実際に自分の目で足で調査し、フィールド研究を体験します。他にも講義形式の授業を各教授が担当し、教授の研究分野に関連した勉強を行い知識を深めます。演習(ゼミ)もありフィールド調査前、調査後の文献調査などの基礎を学びます。3年生からは講義・演習・実習をバランスよく履修し、実際にフィールドでの活動を行います。最終的にテーマを定め卒業論文とします。